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和知:どのようなきっかけで異業種の人たちで集まろうと思われたのですか。
日下部:背景とすると、我々設計者というのは一人の力では建築する事が出来ず、施工業者さんや職人さんの力はもちろん、それぞれの専門的な人達の意見を聞き、コンサルタント等の技術協力を受けながら、異工種間の調整を図り、建物を作っていく作業を行っています。設計中に関わらず、工事期間中に見直し等が発生した場合、コンサルタントや建材メーカーの方、専門の工事業者さんに相談し、ヒントを頂くことや、モノを創っているときに協力頂くということが現状としてあります。このような関わりをきっかけに、今度こういう商品を開発しようと思っていますといった相談を受けたり、逆にこの様な商品は作れないですかと問い合わせをしたりする場合もあります。
和知:メーカーの既製品について、問題点や課題、ニーズを指摘し、新製品では改善されたという事例をお聞きしたことがありますが。
日下部:そうです。こちらが提案をして改良されていくことが何度もあるのですが、その積み重ねから、メーカーの担当者から新商品の開発前、開発中の段階で意見を求められる機会も増え、商品化されていったものが多くありました。そういった面での、オン・ザ・ジョブに関わらない相談やコミュニケーションを普段から行っています。そういったときにメーカーの方や専門業者の方とやりとりしていると、今ここで足りない技術はあの会社が持っていたな、と思うことがあるのです。このようにして、この分野であればこの人が専門、あの分野であればあの人が専門といったことが自分の中でも整理分類され、ネットワーク化されてきました。ただ、皆さんそれぞれの分野では専門ではあるのですが、専門以外の分野になってしまうと、どうしたらいいのか、尻込みをされてしまうところが結構あって、「では、専門の人を紹介しますので、もし良かったら、一度会われてみて、ざっくばらんにお話してみませんか。」ということをしてみました。
和知:この会が始まる前にもすでにそういったことがあったのですね。
日下部:そうです。私がそれぞれ親しくさせて頂いている方同士を引き合わせるケースが3回あり、私が個別のケースで毎回立ち会うよりも思い切って、日頃お世話になっているメーカーや専門業者の方々が一同に会してディスカッションをして頂ければ、様々な交流が生まれ、何か新しい動きが出てくるのではないかと考えました。
和知:そういったことが3回もあったのですね。
日下部:そうです。
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